二歳児の反抗期の特徴と対応 -モンテッソーリのイヤイヤ期や反抗期教育-

子どもの「反抗期」という用語は大人が勝手に作り出した言葉です。子どもがイヤイヤを言ったり、反抗することは子どもの成長を押さえつけようとする大人への必死な叫びなのです。子どもがグズグズ言ったり、反抗期の原因をわかりやすく解説します。

二歳児の反抗期の特徴と対応

子どもが2歳前後になったころから、突然泣き出して泣き止まなかったり、 急に不機嫌になってグズッたり何が気に入らないのかてこでも動かなかったりして、 周囲を困らせることがあります。

なだめてもすかしても大人の言うとおりしてくれないばかりか、 必死で反抗してくることさえあります。 そんな子供の態度に出会うと大人は「あーあ、反抗期なのだわ」と嘆きます。 しかし、本当に「反抗期」なのでしょうか。

そうではありません。「反抗期」という用語は大人が勝手に作り出した言葉です。 子どもの必死な叫びの真の原因を知らない大人は「反抗期」という用語で理由づけをします。 その結果、子供が泣き叫んで抵抗した内容は無視されてしまいます。 子供が突然不機嫌や大泣きには必ず次の2つの原因があるとモンテッソーリは考えました。

  1. 「自分で」やりたかったのに、 大人が勝手にやってしまった。
  2. 子ども自身の「秩序」が狂った。

モンテッソーリは、「子どもは片言で自分自身の意志を表現できるようになった頃から、 子供の中に「自分でやりたい」願望がでる。」と言っています。 日常生活において「私がするのだ」と 思っていたことを大人がやってしまうと、 子どもは全力で怒るのです。

例えば、卵の殻剥きを子どもにさせていたとします。 子どもは「殻剥きは私の仕事」とやる気満々だったのに、 大人が剥いてしまったために、突然大なきが始まります。 しかし、大人は自分が卵の殻をむいてしまったことが大泣きの原因とは気づかず、 突然の不機嫌に困惑してしまいます。

こうして大泣きの原因は見過ごされてしまうので、 子どもの不愉快さは解消されません。 子どもの不機嫌が続くと、今度は大人が不機嫌になります。

モンテッソーリのイヤイヤ期や反抗期教育

二歳児である幼児期には「自然のプログラム」に従って成長しています。 だから、それを無視したり押さえつけることは、 まるで生えてくる葉を「生えてはだめ」と 押さえつけるようなものだとモンテッソーリは言っています。 「自然のプログラムに従うことを大人が妨げると、 命が抑圧されるので、子どもは命がけで抵抗するのです。

子どもの激しい抵抗の理由を知らなければ、 大人は子供の必死の抵抗を上回る強権を発動して横暴になります。 それが講じると、善良な親でも虐待まがいの事をしてしまいます。 ところが、原因を知れば、子供にとってベストな方法を 工夫することができるようになるのです。

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本記事はモンテッソーリの幼児教育の概要を掲載しております。記事を参考にする際はご自身の責任のもと、育児にお役だてて頂けたらと思います。


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