モンテッソーリは、聴覚の敏感期には、微妙な音の差異はもちろんのこと言語においても母国語を完全にマスターできるのもこの聴覚の敏感期だと言われています。聴覚の敏感期に子どもにしておきたいことを紹介します。
子どもの聴覚ができあがるのは、胎児7ヶ月頃からだと言われています。
子どもはお母さんのおなかの中から、話ことばの敏感期が始まっていると言えますね。
7ヶ月の胎児には、聴覚器官である耳が完成し、聴覚が機能がし始めているのです。
胎児は、絶えず母親の心音や呼吸の音が刺激を与え、そのうち母親の話す声に反応するようになります。 なので、胎児7ヶ月頃?3歳が聴覚の敏感期と言えます。
聴覚ひとつをとっても、微妙な音の差異や、 絶対音感なるものはこの聴覚の敏感期に培われると言われています。
また、言語においても母国語を完全にマスターできるのもこの聴覚の敏感期だと言われています。 音の強弱から周りの感覚的な印象などを吸収し、子ども自身のなかに蓄積していきます。
では、どうやって母国語をマスターするのでしょうか。 子どもは、周りの人の口元をじっと見つめる時期があります。
そして、それを真似て自分で声を発するようになります。 この聴覚の敏感期の時期に、子どもの環境に存在している言葉が母国語となります。
子どもは、環境の言語を無意識に吸収していくのです。 大切なこの聴覚敏感期に、美しい言葉を与えることが必要ですね。
大人は、ゆっくり、はっきり、正しい母国語を話すことを心がける必要があります。 なので、子どもに話しかける際、幼児語は不要と言えますね。
また、話し言葉には次の3段階があります。
「りんご」見て触れて触って、どのようなものかは理解している
「りんご」聴いてイメージできる。言葉の意味は理解している、口に出せないでいる状態
「りんご」見てこれはりんごであることを「りんご」言葉にしてあらわせる
今まで2歳から3歳の子どもで、あれよあれよと話し出すことがあります。 言える言葉とは実際に言葉に出して話せると言うことですが、 内側には言葉として表すことはできないけれど多くの言葉や事柄が入っています。
2歳から3歳になって、急に話しだすというのは 子どもが内側に言葉として表現できない言葉がどっと出てくるという事なのでしょう。 話すまでの、この内側の見えない部分への配慮がとても大切だと思います。
なお、文字に対する敏感期は、3歳半から5歳半頃だそうです。