活動サイクルとは -家庭でできるモンテッソーリ幼児教育-

子供が自分で「自由に選ぶ」ことを可能にすることは「活動サイクル」の第一歩です。「選択」「繰返し」「集中」「完了」を経ると、子供は素直に育ちます。子供の成長にとって大切な「活動サイクル」の環境作りの方法を解説します。

活動サイクルとは

子供は、自分で「自由に選んだ」ことは続けます。

自分が自由に選んで始めたことは、 どんなに難しくても投げ出さないで何回でも何日でも「繰り返す」ものです。

繰り返しやりながら「集中」していきます。

自分が選んだことに「真剣」に関わり、 「集中」しやりぬいたことには必ず「終わり」があります。

誰から促されたわけでもなく自分から 「これで終わりにする」とやめるのです。

子供の活動サイクルの4つのステップとは

子供「選択」から「実行」そして「終焉」の一連のステップは 次の4つのステップからなります。

  1. 自由に選ぶ
  2. 繰り返す
  3. 集中する
  4. 完了感を持って終わる

という4つのステップを踏みしめた活動を「活動サイクル」と呼びます。

この「活動サイクル」を経ると、子供は安定し、素直になり、 他の人に優しくなり、自立の程度が一回りに増します。

だから、子供が、この「活動サイクル」を踏みしめる過程をサポートすることこそ、 幼児教育の最も基本的で重要な大人の役割なのです。

幼児教育のすべての努力は、 結局は子供自身がこの「活動サイクル」を自分で歩み抜けるようにします。

子供自身がこの「活動サイクル」を自分で歩むために、 大人は子供の「活動サイクル」の環境を整えたり、 援助などをどれだけできるかにかかっていると言えます。

大人ができる子供の活動サイクル援助は

そこで、最初に配慮すべきことは、 子供が「活動サイクル」を歩みだすスタート点での援助です。

何よりもまず、子供が自分で「自由に選ぶ」ことを可能にしてやらねばなりません。

しかし「理論的にそう言われても、 現実の生活で具体的にどうするのかがわからない」と思う方々は多いはずです。 仕事と育児に追われる日々を送る親は多いでしょう。

こうして飛ぶように幼児期が過ぎ去り、 我が子が小学校に入ってから、いろいろな問題が目立ってくるとき、 「あのときに足りなかった配慮」に気づかされるものです。

モンテッソーリ教育の「日常生活の練習」という領域では、 幼児の模倣期をうまく利用して、1つひとつの動きを提示し、 秩序だった動き方、身のこなし方を伝えます。 そうすることで子供に動きを獲得させるのだと学びましょう。

「活動のサイクル」を踏みしめて子供は良い状態に変わっていくのですが、 その出発点は、子供が自分の意志で自由に選ぶことを忘れてはいけません。

でも、自分から「やりたい」と飛びついても 「やり方」がよくわからなければ、子供はすぐに投げ出すでしょう。 子供が選ぶものは大人が知っていなければならないのです。

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本記事はモンテッソーリの幼児教育の概要を掲載しております。記事を参考にする際はご自身の責任のもと、育児にお役だてて頂けたらと思います。


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