4歳前後の子供たちは、随意筋肉運動の調整期にいます。随意筋肉運動は、子供の知性の働きと連動します。大人はある活動を区別された部分で順序をたてて、子供にゆっくりはっきり見せることが、子供の理解を早めます。
4歳前後の子供たちは、随意筋肉運動の調整期にいます。
随意筋肉運動の調整期とは、 自分の意志で動かす随意筋を 自分の目的に沿って使えるようになる訓練をするときです。
自分が「こうしたい」と思ったことを、 自分の意思通りに実現することができるようになりたい時期なのです。
つまり、子供は自分自身の行動の主人公になりたい時期なのです。
随意筋肉運動は、知性の働きと連動します。 知性の働きは「区別する」ことが基本ということは前の記事で紹介しました。
ですから、大人はある活動を構成している諸部分を区別して、 区別された部分を順序だてて、 ゆっくり、はっきり、子供にして見せると、 「ああ、そうすればできるのだな」と子供は理解をすることができるのです。
子供は、自分がやりたいけど、うまくできないことが、 大人が目の前で、ゆっくり、わかりやすく、して見せられるとき、 食い入るように真剣に見ます。
子供が「食い入るように、真剣に見ている」とき、 脳の中で運動の順序を記憶し、 組み立てる作業がされています。
だから、単に「できるようになる」とか「器用になる」のではなく、 自分で考え、見通しを立てる能力も育つのです。