運動の敏感期とは -モンテッソーリの感受性教育-

モンテッソーリは運動の敏感期は一生に一回だけの「全力投球を惜しまない」時期と言っています。運動の敏感期に、全力を出し切って動く経験をした人は、その後の人生で全力投球で困難を乗り越えることができます。

運動の敏感期とは

子供は3歳頃になると、自分の意志がはっきりしてきて、 子供は「自分が主人公」「自分の行動の主人公」になりたいと思い始めます。

つまり、子供自身の意思通りに目的に向かって動きたいと思うようになるのです。

先に解説した「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」などの感覚器官の敏感期は、 「同時に、取り入れた情報を行動にする」運動器官の敏感期でもあります。

運動器官とは、随意筋と随意筋がついている骨格や神経などを含めて言います。

しかし、運動の敏感期には、随意筋を自分の思い通りに自由自在に使いこなせるように調整するために、 ありとあらゆ動きを全力投球でする時期なのです。

ある動きを身に付けるために繰り返しやるのが楽しくてたまらず、 そのために果てしない情熱が出てきます。

「子どもの心と体を駆り立てる何か」とは、 敏感期の強烈な感受性とエネルギーです。

敏感期には、内面からこみ上げてくる強い感受性が、 環境の中から今必要な経験ができるものを探し出し、 そこに情熱をもって関わっていきます。

しかも、それをするのが「楽しくてたまらない!」のです。 随意筋を調整するこの時期は「ありとあらゆる種類の動き」を訓練します。

4つ随意筋とは

随意筋の種類とは次の4つがあります。

  1. 体全体を大きく動かす
  2. バランスをとる、つまり、平衡感覚や均衡感覚
  3. 肩と腕を一緒に使う
  4. 指先を使う

3歳から7歳頃までが運動の敏感期と言われています。

運動の敏感期は一生に一回だけの「全力投球を惜しまない」時期なのだそうです。

この時期を過ぎると人間は省エネ時代に入っていき、 なるべく動かないですむように工夫をするようになります。

運動の敏感期に、トコトン全力を出し切って動く経験をした人は、 その後の人生で「いざっ!!」というとき、全力投球でがんばりぬき、 困難を乗り越えることができます。

逆に、この時期に全力を出し切って努力する経験をしなかった人は、 その後の人生で「もう一歩ガンばばできる」ときでも力を出し切る前に諦めたり、引いてしまうのです。

だから、全力で動き回りたいこの時期には力いっぱい動ける機会を子どもに提供しようと思います。

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本記事はモンテッソーリの幼児教育の概要を掲載しております。記事を参考にする際はご自身の責任のもと、育児にお役だてて頂けたらと思います。