腕と肩を思い通りに動かす経験をしない現代の子どもたちは、転んでも手をついて体をかばうことができなくなっています。子どもに腕と肩を思い通りに動かす経験をさせるには、大人が意図的に準備してあげる必要があります。
幼児期には腕と肩を思い通りに動かす経験が必要とモンテッソーリは言っています。
腕と肩を思い通りに動かす経験をしない現代の子供達は、 転んでも手をついて体をかばうことができなくなっています。
そのために、転んで歯を折ったり、舌をかんだり、 顔面に怪我をする子供が増えています。
なので、幼児期には腕と肩を一緒に動かして使用する道具を経験する必要があるとモンテッソーリは言っています。
例えば「のこぎり」や「かなづち」など腕と肩を一緒に動かして使う道具に接する機会を意図的に子供へ提供しましょう。
ただし、使う前には、第1章で説明したように、 その道具の正しい使い方を「して見せる」ことが大切です。
幼児期の発達に必要な腕と肩を一緒に動かす運動の機会を得ると、 子供は夢中になり「物づくり」に専念します。
この楽しみを味わえる機会は、大人が意図的に準備してあげなければ、 子供は肩を一緒に動かす運動の機会を得られません。
腕を心行くまで使って活動した後、子供は落ち着いてくるとモンテッソーリは言っています。